それぞれの戦略でカジノに挑む

昔々あるところにカジノがありました。動物園の動物たち御一行はそれぞれ100万円の軍資金をもって挑みます。

猫は50%の確率で2倍になるブラック・ジャックで、うさぎは30%の確率で3倍になるバカラで遊ぶことにしました。勇猛果敢なライオンは5%の確率で10倍になるスロットマシーンに少しずつ賭け、大当たりを狙います。羊は一切遊ぶことをせず、現金100万円のまま持ち帰るつもりです。他方でアリは90%の確率で1.01倍になるルーレットでこつこつと増やす作戦を選びました。  

10分ほど経った頃、スロットマシーンの辺りで大きな歓声が上がりました。なんとライオンが10倍を当てたのです。この時点での資産ランキングはライオンが圧倒的1位でした。

  1. 600万円:ライオン
  2. 180万円:猫
  3. 105万円:アリ
  4. 100万円:羊
  5. 70万円:うさぎ

これ以上お金が減る恐怖に襲われたうさぎはここで賭けをやめることにしました。今ならまだ30万円の軽症で済むという認識です。

ライオンが大当たりをひいたのを見て猫はスロットマシーンへと席を移しました。

20分が経過し、順位は次のようになりました。

  1. 1,000万円:猫
  2. 110万円:アリ
  3. 100万円:羊
  4. 70万円:うさぎ
  5. 0円:ライオン

ライオンは確率の振れが短時間で出てしまい、ついに一文無しで退場となったのです。目論見通り10倍を引き当てた猫はここでリスクを下げるため、バカラ(30%の確率で3倍)に席を移しました。

30分経過。さらに順位に変動がありました。

  1. 115万円:アリ
  2. 100万円:羊
  3. 70万円:うさぎ
  4. 1万円:猫
  5. 0円:ライオン

大きく失敗した猫はここで心が折れ、自ら退場することにしました。これで賭けの参加者はアリだけとなってしまいました。

残った1匹のアリは参加者が目まぐるしく変わっていく中で何年も同じルーレットで1.01倍を当て続けました。黙々と何十年も続けました。そしてついに世界長者番付の1位にランクインしたのでした。

このアリこそがウォーレン・バフェットだ

バフェットは派手な投資をせず、ひたすらこつこつと米国株投資を続けることで2008年に620億ドル(約9兆7,197億円)で世界長者番付1位にランクインした。77歳のときだった。

投資家に起こりがちな心理メカニズムを次の記事で詳細に分析していく。

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