年利20%という数字は、投資の優秀さを比較して評価するなら決して抜きん出て優れているわけではない。それにもかかわらずバフェットが投資の神と崇められるのは安定した成績で複利効果を発揮したからだ。
※この話の前提には、投資をギャンブルとして捉えるかどうかという論点がある。先に寓話をお読みいただきたい。
投資家として世界の頂点に立ったウォーレン・バフェット
株式投資の世界で戦い続けたウォーレン・バフェット。運用成績としてはS&P500が年間平均11%ほどだったのに対し、バフェットは平均20%ほどだった。
意外にも平凡な数字
ここで注目してほしいのは株式投資の世界においては年利20%という数字が必ずしも派手な成績ではないということだ。短期間で資産を大きく増やした投資家の話は珍しくない。中には、極めて高いリターンを記録した例もある。おそらく多くの人は、そうした派手な成功に憧れ、手法を真似しようとするだろう。しかし、その多くは再現性を欠いている。
結果として、「もしかすると、まぐれだったのではないか」という疑念を抱えたまま、退場していく例も少なくない。
着実な手法を続けることは偉大だ
一方で筆者RBが最も強調したいのはバフェットの投資手法が特別な才能を必要としないという点だ。バフェットは独自の選別基準を用い、業界リーダーに位置する企業の超優良銘柄を長期で保有することで安定した成績を残し続けている。
必要なのは、複雑な予測ではなく、規律と時間、そして判断を継続する姿勢だ。
バフェットの投資手法は公開されている
この投資手法には時間がかかるという弱点があるものの、再現性が高く、記憶力や洞察力など特別な才能が必要ないところが魅力だ。
書籍で学ぶことができる
幸運にもバフェットは自身の投資法を惜しむことなく公開してくれている。最もわかりやすいのはメアリー・バフェット 、デビッド・クラーク(2002年)「億万長者をめざす バフェットの銘柄選択術」日本経済新聞社だ。
メアリー・バフェット氏はバフェットの息子ピーター氏の妻(1980年〜1993年)であり、バークシャー・ハサウェイでのバフェットの投資方針を間近に見てきた。デビッド・クラーク氏はポートフォリオマネージャーでバフェットの当初のパートナーシップ、30年以上の友人でもある。
最高の解説本
私は当初、バフェット自身が書いた書籍ではないということであまり期待せずに読み始めたのだが、投資手法が非常にわかりやすく解説されていたうえ、EXCELの入力方法まで懇切丁寧に解説されていたので驚いた。
バフェット関連の書籍は他にも多く読んだが、正直この一冊だけで充分だろう。経営学を学んだことがない人はあわせてこの記事も読み進め、バフェットの投資法がなぜ有効なのか、そのメカニズムを理解してほしい。



