バフェットには熱心な読書習慣があることで有名だ。1日の多くの時間を読むことと考えることに使っていると紹介される。またバフェットの「毎日500ページ読みなさい」という趣旨の助言1も、関係者の回想として広く引用されている。

バフェットのオフィス写真で「読書量」は分かるのか

意外な本の量

「ウォーレン・バフェットは読書家だ」

投資の世界では、もはや常識のように語られている。バフェットが一日に何時間も読み続けること、そして「知識は複利で増える」という印象的な言葉はソーシャルメディアで繰り返し引用される。

RBはあるとき、ふとバフェットのオフィスを見てみたいと思った。実際はバフェットを特集したドキュメンタリー番組で見たことがあるのだが、本の量には着目していなかった。

一体どれだけの本があるのだろうか?きっと本棚は名著でいっぱいになり、机と床も本が山積みになっているに違いない……。

ところが改めて見てみると本は決して多くない。

▼本棚の左上に百科事典のセット(World Book Encyclopedia)が並んでいる。他の本は識別不能。右上はバインダーが多い。

バークシャー・ハサウェイのバフェットの部屋。

▼机の上にある本はBEN S. BERNANKEの「The Courage to Act: A Memoir of a Crisis and Its Aftermath」だ。

自身のオフィスで新聞を読むウォーレン・バフェット。

▼後ろ側に引き出しがあるので読み終わった本はここに入れているのかもしれない。

バークシャー・ハサウェイにあるウォーレン・バフェットの部屋。

意外にも綺麗に整理整頓されている。ただ、バークシャー・ハサウェイ内に書架室がある可能性も残っている。そうすれば他の社員とも共有できる。

写真を分析してみて印象的だったのは、机の上に広がる書類、新聞、そして分厚い資料の束だ。やはり企業の年次報告書などを印刷して丁寧に読んでいるのだろう。

本の冊数というより一次資料を読む習慣がバフェットの強み

原典にあたることは重要だ

仕事の中で読むことに重きを置くバフェットの習慣は、読書に限らず情報の一次ソースに触れることにも価値が置かれているように見える。

つまり誰かの伝聞や要約で満足することはなく、自分の頭で判断するために一次情報を得ているのだろう。ニュースやアナリストレポートといった二次情報はいわば伝言ゲームであり、正確な情報にはなりにくい。

バフェットの1日の読書時間は8時間

100ページを読むのに1〜2時間かかると仮定すると、500ページは5〜10時間程度になる。間を取って8時間と考えれば、やはりバフェットは勤務時間のうち大半を知識のインプットにあてているという計算になる。

きっと習慣化してしまえば長時間の読書も苦ではなくなるのだろう。投資家にとって読むとは、単に知識を増やすことではなく、判断が変わる情報を拾いにいく行為である。

ちなみに、具体的に何を読むべきか知りたい人向けに、バフェットが勧める本(日本語版があるもの)を一覧でまとめた記事もある。

長時間の読書の習慣は、できるだけRBも真似したいところだ。現在、RBはKindle Colorsoftを購入し、Amazonプライムリーディングにも入っているので、お金はさほどかからず、話題の本をどんどん読んでいける。

もちろん人によって読書のために確保できる時間は違うので、絶対に500ページ読まないといけないというわけではなく、できるだけ読書の時間を増やすべきだというのが本記事の趣旨である。

  1. このエピソードは、バークシャーの投資マネジャーである Todd Combs が「学生に聞かれた際、バフェットがレポートや業界資料の束を持ち上げて『毎日これを500ページ読みなさい』と助言した」という趣旨で語った回想としてThe Irish Times の記事に掲載されている。 ↩︎

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